池や川でゆったり泳いでいる亀を見ると、
「水の中にいるから両生類なのかな?」
「カエルと同じ仲間?」
「そもそも亀って何類なんだろう?」
と疑問に思うことがありますよね。
結論からいうと、亀は「爬虫類(はちゅうるい)」の仲間です。
水の中で暮らす種類もいますが、カエルやイモリなどの両生類とは別のグループに分類されています。
この記事では、亀がなぜ爬虫類なのか、両生類との違いや間違えやすい理由などを、初心者の方にもわかりやすくご紹介します。
亀は何類?答えは「爬虫類」

亀は、爬虫類に分類される生き物です。
爬虫類には、亀のほかにも次のような生き物がいます。
- トカゲ
- ヘビ
- ワニ
一方、カエルやイモリ、サンショウウオなどは両生類です。
そのため、見た目や暮らしている場所が似ている部分はあっても、亀とカエルは同じ仲間ではありません。
亀はトカゲやヘビと同じ爬虫類の仲間
「亀とヘビが同じ爬虫類」と聞くと、少し意外に感じるかもしれません。
見た目はかなり違いますが、呼吸の仕方や体のつくり、卵の特徴などに、爬虫類としての共通点があります。
亀は特徴的な甲羅を持っているため、ほかの爬虫類とはかなり違って見えるのですね。
水に住んでいても両生類になるわけではない
亀を両生類だと思いやすい理由のひとつが、水の中で暮らしている姿をよく見かけることです。
ただし、生き物は「どこで暮らしているか」だけで分類されるわけではありません。
海で暮らすウミガメも、池や川で暮らす亀も、陸上中心に生活するリクガメも、すべて爬虫類です。
亀が爬虫類に分類される理由

では、亀はなぜ爬虫類に分類されているのでしょうか。
わかりやすい特徴を見ていきましょう。
亀は肺で呼吸する
亀は肺を使って呼吸する生き物です。
水の中で泳いでいる亀も、基本的には水面まで上がって空気を吸います。
ウミガメも同じで、海の中で生活していても魚のようにエラで呼吸しているわけではありません。
体の表面には爬虫類らしい特徴がある
爬虫類は、一般的に体の表面が角質化していて、うろこなどで覆われています。
亀も手足や首などを見ると、爬虫類らしい皮膚の特徴が確認できます。
一方、両生類は湿り気のある皮膚を持つものが多く、この点も大きな違いです。
亀は殻のある卵を産む
亀は卵を産んで子孫を残します。
水中で生活する種類であっても、卵は基本的に陸上に産みます。
カエルなどの両生類では、水中にゼリー状の卵を産む種類が多いため、卵の特徴にも違いがあります。
爬虫類と両生類は何が違う?

「爬虫類と両生類って何が違うの?」
という疑問もありますよね。
代表的な違いを簡単に比べてみましょう。
皮膚の特徴が違う
爬虫類と両生類では、皮膚の特徴に違いがあります。
爬虫類は、うろこや角質化した皮膚を持っています。
一方、カエルやイモリなどの両生類は、湿り気のある皮膚を持つものが多いのが特徴です。
呼吸の仕方が違う
亀などの爬虫類は、基本的に肺で呼吸します。
両生類の場合は、成長の途中で呼吸の仕方が変化する種類もあります。
たとえばカエルは、オタマジャクシの時期には主にエラを使い、成長すると肺や皮膚を使って呼吸するようになります。
卵や成長の仕方も違う
カエルと亀を比べると、成長の違いもわかりやすいです。
カエルは、
「卵 → オタマジャクシ → カエル」
と姿を大きく変えながら成長します。
一方、亀は卵からかえったときから、小さな亀らしい姿をしています。
爬虫類と両生類の違いを一覧表で比較
| 比べるポイント | 爬虫類 | 両生類 |
|---|---|---|
| 代表的な生き物 | 亀・トカゲ・ヘビ・ワニ | カエル・イモリ・サンショウウオ |
| 皮膚 | 角質化した皮膚やうろこを持つ | 湿り気のあるものが多い |
| 呼吸 | 主に肺呼吸 | 成長段階などにより異なる |
| 卵 | 亀は殻のある卵を陸上に産む | 水中に産む種類が多い |
| 成長 | 大きな変態をしない | 変態する種類が多い |
細かく見ると種類による違いもありますが、まずはこのように覚えておくとわかりやすいでしょう。
なぜ亀は両生類と間違えられやすいの?

亀は爬虫類なのに、なぜ両生類と間違えられやすいのでしょうか。
いくつか理由があります。
水の中で暮らす亀がいるから
公園の池や川などでは、水の中を泳ぐ亀をよく見かけます。
カエルなどの両生類も水辺にいることが多いため、
「水にいる生き物=両生類」
というイメージにつながりやすいのかもしれません。
陸と水の両方で活動する種類がいるから
水辺で暮らす亀の中には、水中だけでなく陸上でも活動する種類がいます。
「水と陸の両方で暮らすから両生類なのでは?」
と思ってしまいそうですが、両生類という名前は、単純に生活場所だけを意味しているわけではありません。
カエルと同じ変温動物だから
亀もカエルも、周囲の温度によって体温が変化する変温動物です。
このように共通している部分もあるため、同じグループだと思われることがあります。
ただし、共通点があっても、生き物としての分類は異なります。
「水に住んでいる=両生類」ではない

生き物を考えるときに覚えておきたいのが、
「暮らしている場所と分類は別」
ということです。
住んでいる場所だけでは分類できない
たとえば、イルカやクジラは海で生活していますが魚類ではなく哺乳類です。
同じように、亀も水中で暮らす種類がいるからといって両生類になるわけではありません。
体のつくりや進化上の特徴などをもとに分類されています。
ウミガメも水中で暮らすけれど爬虫類
ウミガメは、一生の多くを海で過ごします。
それでも魚類や両生類ではなく、爬虫類です。
水面まで上がって空気を吸い、卵を産むときには陸上へ上がります。
「海に住んでいるのに爬虫類」というのは、少し不思議でおもしろいですね。
亀は生まれたときから爬虫類?

亀は卵から生まれますが、生まれたばかりの子亀ももちろん爬虫類です。
卵から生まれたときから亀らしい姿をしている
子亀は大人の亀よりずっと小さいものの、甲羅があり、見た目はすでに亀らしい姿をしています。
成長しながら少しずつ体が大きくなっていきます。
カエルのような大きな変態はしない
カエルの場合は、オタマジャクシから足が生え、尾が短くなって大人の姿へ変わります。
このような大きな変化を「変態」といいます。
亀にはカエルのような大きな変態はなく、子亀から少しずつ成長して大人になります。
ウミガメ・リクガメ・水辺の亀もすべて爬虫類?

ひとことで「亀」といっても、暮らしている場所はさまざまです。
ですが、どのタイプも爬虫類です。
ウミガメも爬虫類
ウミガメは海で暮らす亀です。
泳ぐことに適した大きな前足を持っていて、一見すると陸上の亀とはかなり違って見えます。
それでも分類は爬虫類です。
リクガメも爬虫類
リクガメは、名前のとおり陸上を中心に暮らしています。
丈夫そうな脚や、丸みのある甲羅を持つ種類が多いのが特徴です。
もちろんリクガメも爬虫類です。
池や川で暮らす亀も爬虫類
私たちが公園の池や川などで見かける亀も爬虫類です。
水の中で泳いだり、陸上で日光に当たったりする姿が見られます。
つまり、暮らす場所が海でも陸でも水辺でも、亀は亀であり爬虫類ということですね。
亀ならではの特徴「甲羅」とは?

亀といえば、やはり甲羅が印象的ですよね。
実はこの甲羅、単なる「かたいケース」ではありません。
甲羅は亀の体の一部
亀の甲羅は、体と一体になっています。
漫画などでは亀が甲羅からスポッと抜けるように描かれることがありますが、実際にはそのようなことはできません。
甲羅は骨格とつながっている
甲羅には、背骨や肋骨などの骨格とつながっている部分があります。
つまり亀は、甲羅を外から背負っているわけではないのです。
亀ならではの、とても特徴的な体のつくりですね。
亀は甲羅から抜け出せない
甲羅が体の一部なので、亀が成長して「今の甲羅が小さくなったから新しい甲羅に交換する」ということもありません。
亀が大きくなるにつれて、甲羅も一緒に成長していきます。
水の中にいる亀はどうやって呼吸する?

水の中を長い時間泳いでいる亀を見ると、
「水中で呼吸できるのかな?」
と思いますよね。
亀は基本的に肺で呼吸する
亀は魚のようなエラ呼吸ではなく、基本的に肺で呼吸します。鼻や口から空気を取り込み、体内で酸素を取り入れます。
そのため、水中で暮らす種類でも空気を吸う必要があります。定期的に水面に上がって呼吸を行います。
水面に上がって息をする
水中で暮らす亀は、ときどき水面まで上がってきます。
これは肺に空気を取り込むためです。
ウミガメが海面から顔を出して息をするのも同じ理由です。
種類によっては水中で酸素を取り込むしくみもある
亀の中には、種類や状況によって、体の一部を通して水中の酸素を補助的に取り込めるものもいます。
ただし、亀の基本的な呼吸方法は肺呼吸です。
「水中にいるからエラ呼吸」と覚えないようにするとわかりやすいですね。
亀について勘違いしやすいこと

ここまでの内容を、よくある勘違いと一緒に整理してみましょう。
水にいる亀は両生類ではない
池や川にいる亀も爬虫類です。
暮らしている場所だけで、爬虫類・両生類が決まるわけではありません。見た目や生活環境が似ていても、生き物としての分類は異なります。
亀は甲羅を脱げない
甲羅は亀の体の一部なので、自由に脱いだり取り替えたりすることはできません。また、甲羅は成長とともに少しずつ大きくなっていきます。
すべての亀が水の中で暮らすわけではない
海で暮らすウミガメもいれば、陸上中心のリクガメもいます。
亀の種類によって生活する環境はさまざまで、砂漠のような乾燥した場所に適応している種類も存在します。
すべての亀が泳ぎ上手とは限らない
「亀=泳げる」というイメージがありますが、すべての亀が水中生活を得意としているわけではありません。
特にリクガメは、名前のとおり陸上での生活に適した亀です。
亀についてよくある疑問
最後に、亀について気になりやすい疑問をまとめました。
亀は魚類ではないの?
亀は魚類ではなく、爬虫類です。
水中で泳ぐ種類でも、魚のようにエラではなく肺で呼吸します。
スッポンも亀の仲間?
スッポンも爬虫類で、亀の仲間です。
一般的な亀とは甲羅の見た目がかなり違いますが、分類上は同じ亀のグループに含まれます。
亀にエラはある?
亀は魚のようなエラを使って呼吸する生き物ではありません。
基本的には肺で空気を吸って呼吸します。
ウミガメも肺で呼吸する?
ウミガメも肺呼吸です。
海の中で生活していても、ときどき水面に上がって空気を吸います。
亀とカエルは同じ仲間?
同じ仲間ではありません。
亀は爬虫類、カエルは両生類です。
どちらも水辺で見かけることがありますが、生き物としての分類は異なります。
まとめ|亀は両生類ではなく爬虫類
今回は、亀が何類なのかについてご紹介しました。
ポイントをまとめると、
- 亀は両生類ではなく爬虫類
- トカゲ・ヘビ・ワニなども爬虫類の仲間
- 水中で暮らす亀も基本的には肺で呼吸する
- 暮らしている場所だけで生き物の分類は決まらない
- ウミガメ・リクガメ・水辺の亀もすべて爬虫類
- 亀の甲羅は体と一体になっている
- カエルのような大きな変態はしない
となります。
池や川で泳いでいる姿を見ると両生類のようにも思えますが、亀はれっきとした爬虫類です。
「水にいるから両生類」ではなく、体のつくりや呼吸、成長の仕方などを見ると違いがわかりやすいですよ。
亀を見かけたときには、甲羅だけでなく手足や呼吸の様子にも注目してみると、今までとは少し違った見方ができそうですね。

