学校のプリントや通知表などでよく登場する「おうちの人からひとこと」。
いざ書こうとすると、「何を書けばいいの?」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、夏休み・冬休みのプリントにすぐ使える例文をたっぷりご紹介!
小学生から中学生まで幅広く使える内容をまとめました。
困ったときのテンプレートや注意点もご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
「おうちの人からひとこと」とは?意味と目的を解説

どうして必要なの?
学校のプリントや宿題の最後によく出てくる「おうちの人からひとこと」。
一見、ただのコメント欄に見えますが、実はとても大切な役割を持っています。
先生は、おうちの方のコメントを読むことで、
家庭でのお子さんの様子や成長ぶりを知る手がかりにしています。
また、子ども自身も家族が書いた言葉を読むことで
「見守られている」「頑張りを認められている」と感じることができます。
特に長期休みのあとに提出するプリントでは、
家での様子や成長の記録を先生に伝える大事なチャンスになります。
誰が書くの?
通常は保護者や家族の大人が書くのが一般的です。
お父さん、お母さんだけでなく、おじいちゃん、おばあちゃんが書くこともあります。
書く人が変わるとコメントの雰囲気も変わり、
それがまた家庭の温かさや多様性を感じさせる良いポイントになります。
どんな場面で書くの?
- 夏休み・冬休みの宿題の提出時
- 学期末の振り返りプリント
- 家庭学習ノートの毎日の記録
- 学年末の通知表の保護者コメント
こういったタイミングで登場します。
特に夏休み・冬休みの長期休暇後は、先生も家庭の様子を知りたがっています。
子どもの成長記録としての役割
「おうちの人からひとこと」は、
成長アルバムの1ページのような役割も果たします。
たとえば、
- 去年は「なわとびの練習をがんばりました」と書いていたけれど、
- 今年は「逆上がりができるようになりました」と成長を書ける
こうして少しずつの積み重ねが記録として残っていきます。
教師が見るポイントとは?
先生方は以下のようなポイントを意識して読んでいます。
- 家庭での子どもの努力や成果
- 生活習慣やリズムの変化
- 健康状態や精神面の様子
- 家族の励ましや応援の言葉
無理に特別なことを書く必要はありません。
日常の些細なことでも、子どもにとっては大きな励ましになります。
夏休みのプリントに使える「おうちの人からひとこと」例文

小学校低学年向けの例文
小学校低学年の子は日々の小さな成長がたくさんあります。
その喜びを素直に書くのがポイントです。
例文①
「毎日、朝顔にお水をあげるのを楽しみにしていました。
お手伝いもたくさんしてくれて、とても頼もしく思います。」
例文②
「プール教室に通い、顔をつけられるようになりました!
『できた!』と喜ぶ姿に成長を感じます。」
例文③
「お友だちと仲良く遊ぶ約束を守れていました。
夏休みの思い出をたくさん作れてよかったです。」
例文④
「おうちでの読書もたくさんがんばりました。
お気に入りの絵本を何度も読んで楽しんでいます。」
例文⑤
「毎日ラジオ体操に参加し、元気に過ごせました。
健康第一で良い夏休みになりました。」
ポイントは「できたこと」「がんばったこと」を具体的に書くこと。
短くても心のこもった言葉が先生にも伝わります。
小学校高学年向けの例文
高学年になると自主性や挑戦心が育ってくる時期です。
その姿を応援する言葉がぴったりです。
例文①
「自由研究で調べた『昆虫の生活』に家族も驚きました。
自分で調べてまとめる力がついてきたと思います。」
例文②
「キャンプでのテント張りや火起こしもチャレンジし、
協力することの大切さを学んでいました。」
例文③
「毎日の朝のジョギングを自分から続けられて感心しました。
目標を決めて努力する姿はとても立派です。」
例文④
「夏休みの計画表を自分で作成し、時間を上手に使っていました。
計画的に過ごせて成長を感じました。」
例文⑤
「読書感想文では自分の考えをしっかり書けるようになりました。
考えを言葉にする力が育ってきています。」
具体的なエピソードを書くと、成長の様子がより伝わります。
中学生向けの例文
中学生は勉強・部活・交友関係と忙しい時期。
努力や成長を認め、応援するメッセージが大切です。
例文①
「夏休みの部活で毎日汗を流し、体力も精神力も強くなりました。
仲間との絆も深まったようです。」
例文②
「自主学習ノートを自分で計画的に進められていました。
受験に向けての意識が高まってきたように感じます。」
例文③
「家庭では妹の面倒もよく見てくれて頼もしいお兄さんになっています。」
例文④
「英語のスピーキング練習に意欲的に取り組んでいました。
苦手意識を乗り越えようと頑張る姿に成長を感じます。」
例文⑤
「暑い日も体調管理に気を付け、健康的に夏を乗り切れました。」
中学生には努力を認め、信頼を示す言葉が喜ばれます。
活動内容に合わせた例文
習い事やイベントに参加した場合もぜひ書き添えましょう。
例文①
「ピアノの発表会で堂々と弾き切ることができました。」
例文②
「図書館でたくさんの本を借りて読書を楽しんでいました。」
例文③
「家族で山登りをし、最後まで諦めずに登頂できました。」
例文④
「地域のボランティア活動に参加し、人の役に立つ喜びを学びました。」
例文⑤
「料理にチャレンジし、家族においしいカレーを作ってくれました。」
こうした活動の紹介は、先生にとっても新たな子どもの一面を知るヒントになります。
成長をほめる例文
どの年齢でも成長をほめる言葉は最も大切です。
例文①
「毎日コツコツと宿題をこなし、努力を積み重ねていました。」
例文②
「できないことにも挑戦し、あきらめずにがんばる姿が立派でした。」
例文③
「家族の会話の中でも、考えを自分の言葉で表現できるようになってきました。」
例文④
「生活リズムを崩さず、規則正しく過ごせました。」
例文⑤
「前向きな気持ちで毎日を過ごし、大きく成長しています。」
成長を認める一言が、子どものやる気を大きく後押しします。
冬休みのプリントに使える「おうちの人からひとこと」例文

お正月の行事に触れた例文
冬休みならではのお正月行事は先生も楽しみにしています。
家族の過ごし方を素直に書くと、あたたかい気持ちが伝わります。
例文①
「家族みんなでおせちを作り、お正月らしい楽しい時間を過ごしました。」
例文②
「初詣に行き、健康と勉強の目標をしっかりお願いしていました。」
例文③
「かるた大会では集中力を発揮して、何枚も札を取っていました。」
例文④
「お年玉で買いたいものをじっくり考え、計画的に使えました。」
例文⑤
「親戚とも久しぶりに会い、上手にお話ができるようになりました。」
行事を通じた成長や工夫を書き添えると良いでしょう。
クリスマスの思い出を入れた例文
子どもにとっては大イベントのクリスマス。
ワクワクした様子が伝わる文章が喜ばれます。
例文①
「サンタさんにお願いしていたプレゼントをもらって大喜びしていました。」
例文②
「家族みんなでケーキ作りに挑戦し、とても美味しくできました。」
例文③
「クリスマスパーティーで、お友だちに手作りカードをプレゼントして喜ばれていました。」
例文④
「サンタクロースの存在を信じて、寝る前に靴下を並べていました。」
例文⑤
「クリスマスの絵本を読みながら、幸せな時間を過ごせました。」
心がほっこりするエピソードは、先生にも微笑ましく映ります。
勉強面を励ます例文
冬休みも勉強の習慣が途切れなかったことを書けば、先生も安心します。
例文①
「毎日少しずつ漢字の練習を続け、書き取りが上手になりました。」
例文②
「算数の苦手な文章題も、あきらめずに何度も挑戦していました。」
例文③
「読書感想文も、自分の考えをしっかり書けるようになりました。」
例文④
「英語の単語カードを作って、自主的に単語の勉強をしていました。」
例文⑤
「冬休みの復習プリントも、自分から進んで終わらせていました。」
がんばった努力を具体的に褒めるのがポイントです。
生活リズムについての例文
長い休みに崩れがちな生活リズムが整っていたことも立派な成長です。
例文①
「毎日決まった時間に起きて、朝ごはんもきちんと食べていました。」
例文②
「夜ふかしせず、早寝早起きの習慣が身についています。」
例文③
「朝のラジオ体操も続けていて、元気に冬休みを過ごせました。」
例文④
「お手伝いの当番も自分からすすんで取り組んでいました。」
例文⑤
「天気の良い日は外で遊び、健康的に体を動かしていました。」
生活面での努力や習慣化は、学校生活にもつながります。
健康面を気遣う例文
冬は体調を崩しやすい時期。健康管理の様子も大事なポイントです。
例文①
「うがい・手洗いを欠かさず、風邪をひかずに元気に過ごせました。」
例文②
「寒い日も防寒対策をしっかりして外で元気に遊んでいました。」
例文③
「体調管理に気を配り、無理なく充実した冬休みになりました。」
例文④
「スキー旅行でも安全に楽しみ、帰宅後も元気いっぱいでした。」
例文⑤
「鼻炎が悪化しないよう、病院の指示を守って過ごしました。」
健康に過ごせたことも、しっかり成長のひとつです。
困ったときの書き方のコツ

書き出しの例
書き出しに悩んだら、季節感を取り入れると書きやすくなります。
- 「冬休みは家族でゆっくりと過ごしました。」
- 「寒い日が続きますが、元気いっぱいでした。」
無理に特別なことを書こうとせず、自然なスタートが安心感を与えます。
ポジティブな表現にするコツ
できるだけ前向きな表現を心がけましょう。
- 「~ができるようになりました」
- 「~に挑戦してがんばりました」
- 「~を楽しんで取り組みました」
子どもの自信や意欲につながります。
具体的なエピソードを入れる方法
「すごい」「がんばった」だけでなく、どんな行動だったかを入れると伝わりやすいです。
- 「毎日〇〇分の読書を続けました」
- 「自分からお手伝いを申し出てくれました」
行動の具体性が先生にも伝わります。
短くまとめるコツ
長く書こうとすると難しく感じます。
2~3行でも十分気持ちは伝わります。
事実(できたこと)+感想(成長を感じた)で構成すると書きやすいです。
書くのが苦手な人向けテンプレート
どうしても困ったときはこのテンプレートを参考にしてください。
「〇〇(期間・活動)を通して、□□(できたこと・成長)。
とても△△(うれしい・成長を感じた・頼もしい)です。」
例
「冬休み中の読書を通して、漢字に強くなりました。とても成長を感じています。」
「おうちの人からひとこと」を書くときの注意点とNG例

ネガティブすぎる表現
「できなかったこと」「うまくいかなかったこと」ばかりを書くのは避けましょう。
せっかくのコメント欄ですから、子どもが努力したことや成長の兆しに目を向けることが大切です。
例えば、
- 「だらだらしてばかりでした」
- 「全然勉強しませんでした」
といった表現は、子ども本人も読んでがっかりしてしまう可能性があります。
どうしても課題があった場合も、「〇〇には取り組めなかったが、△△を頑張りました」とポジティブに書き換えるのがポイントです。
たとえば、
→ 「勉強以外にも読書やお手伝いを頑張り、家族を助けてくれました。」
前向きな表現は、子どものやる気も育て、先生にも好印象を与えます。
他の家庭と比較しない
「他の子はもっと~だけど…」というように、他の家庭の子どもと比較する表現は避けましょう。
比べるのではなく、自分の子どものペースや取り組みをしっかり認めてあげることが大切です。
例えば、
- 「お友だちの○○ちゃんは毎日勉強しているのに…」
こうした比較は、無意識に子どもにプレッシャーを与えてしまいます。
→「自分のペースで毎日コツコツと取り組めたことを嬉しく思います。」
子どもが「自分の努力が認められた」と感じられる書き方が理想的です。
子どもを責めない言葉
「もっと〇〇してほしい」「サボらないように」などの要求や叱責の言葉は控えましょう。
せっかくのコメント欄は、励ましや温かい気持ちを伝える場所です。
- 「次はもっとちゃんとやってほしい」
- 「またサボらないようにしてほしい」
これでは、読み手の先生も少し残念な気持ちになってしまいます。
→「これからも少しずつできることを増やしていってほしいです。」
できていることを認めつつ、これからの成長を見守る気持ちを表現するのがコツです。
個人情報に配慮する
プライバシーに配慮するのも大切です。
他の家庭の子の名前や、特定の先生以外の個人名は書かないよう注意しましょう。
「○○先生のおかげで~」など、担任の先生に感謝する内容であれば問題ありません。
家庭内の話も、誰が読んでも安心できる表現を心がけましょう。
先生への感謝を忘れずに
最後に日頃お世話になっている先生への感謝の気持ちを添えると、より好印象になります。
- 「いつも温かくご指導いただきありがとうございます。」
- 「新学期もどうぞよろしくお願いいたします。」
こうした感謝の言葉で、良い締めくくりになります。
先生もお子さんの成長を家庭と一緒に喜び、見守ってくれている存在です。
まとめ
「おうちの人からひとこと」は、家庭と学校をつなぐ大切なコミュニケーションの場です。
保護者としては「何を書けばよいのかな」と悩むこともありますが、難しく考えずに、日常の小さな成長や出来事を素直に書くことが何より大切です。
- できたこと、がんばったこと
- 家族での楽しい思い出や体験
- 挑戦したことや新しく始めた活動
こうした身近なエピソードを前向きな言葉で短くまとめるだけで、先生にも子どもにも十分気持ちは伝わります。
また、先生はプリントを通じて家庭での子どもの努力や成長を知る貴重な手がかりにしています。
子ども自身も、家族が自分の成長を認めてくれていることを実感し、自己肯定感を高めるきっかけになります。
「うまく書かなきゃ」と構えず、子どもへの愛情や応援の気持ちを込めて自然に書くことが一番心に響きます。
今回の記事が、これから「おうちの人からひとこと」を書く際のヒントや参考になればとても嬉しく思います。