新幹線での移動は、速さと快適さを兼ね備えた便利な移動手段です。
特に東海道新幹線を利用する際、「のぞみ」と「ひかり」のどちらに乗るべきか迷うことはありませんか?
「のぞみは速いって聞くけど、ひかりとどれくらい違うの?」
「料金は同じなのに、乗り心地や混雑具合はどう違うの?」
このような疑問を持つ人も多いでしょう。
実は、のぞみとひかりには速さ以外にもさまざまな違いがあり、目的に応じて上手に使い分けることで、移動がもっと快適になります。
この記事では、のぞみとひかりの速さの違いを詳しく比較し、所要時間・停車駅・料金・快適さなどを徹底解説します!
ビジネス出張や旅行の計画に役立つ情報をまとめたので、ぜひ参考にしてください。
【のぞみ vs ひかり】速さの違いを徹底比較!どっちが早くて便利?

のぞみとひかりの基本情報と違い
のぞみとは?最速新幹線の特徴
「のぞみ」は東海道・山陽新幹線の中で最も速い列車種別です。
1992年に運行を開始し、それまでの「ひかり」よりも停車駅を減らし、大幅な時間短縮を実現しました。
現在では、東京〜新大阪間を最短2時間21分で結び、新幹線の中でも最速を誇ります。
のぞみの最大の特徴は、その速さと利便性です。
主要都市のみを結ぶため、ビジネス利用者にとって非常に便利な選択肢となっています。
また、運行本数も多く、約10分〜15分間隔で発車するため、予約のしやすさも魅力の一つです。
車両はN700S系やN700A系が使用され、加速性能が高く、乗り心地も快適です。
自由席もありますが、指定席を予約することで確実に座れるメリットがあります。
ひかりとは?主要駅を結ぶ中距離向け新幹線
「ひかり」は、のぞみよりも停車駅が多く、中距離移動に適した新幹線です。
東海道新幹線が開業した1964年から運行されており、かつては最速の新幹線でした。
現在では、のぞみの登場により所要時間はやや長くなりましたが、それでも十分に速い移動手段です。
ひかりの最大の特徴は、のぞみよりも停車駅が多いため、地方都市へのアクセスがしやすいことです。
例えば、静岡や浜松などの駅に停車する便もあるため、地域の利用者には重要な役割を果たしています。
また、ひかりは「ぷらっとこだま」などの格安チケットが使えたり、のぞみよりも空いていることが多いため、ゆったりと移動したい人にもおすすめです。
ただし、運行本数はのぞみより少なく、1時間に1〜2本程度しか走っていないため、時間に余裕を持って計画する必要があります。
速さの違いは?平均速度・最高速度比較
のぞみとひかりの速さの違いを表で比較してみましょう。
列車名 | 最高速度 | 東京〜新大阪の所要時間 | 東京〜名古屋の所要時間 | 名古屋〜新大阪の所要時間 |
---|---|---|---|---|
のぞみ | 285km/h | 約2時間21分 | 約1時間30分 | 約50分 |
ひかり | 285km/h | 約2時間40分〜3時間 | 約1時間40分 | 約1時間 |
最高速度自体は、のぞみもひかりも同じ285km/hですが、停車駅の数が異なるため、のぞみの方が圧倒的に速いです。
特に東京〜新大阪間では、のぞみとひかりで約20〜40分の差が生じます。
停車駅の違いが速さに影響!
のぞみは主要都市のみに停車するため、速さが維持されます。
一方、ひかりは停車駅が多いため、途中で減速・加速を繰り返し、所要時間が長くなります。
例えば、東京〜新大阪間で停車駅を比較すると以下のようになります。
列車名 | 主な停車駅 |
---|---|
のぞみ | 東京、新横浜、名古屋、京都、新大阪 |
ひかり | 東京、新横浜、静岡、浜松、名古屋、岐阜羽島、米原、京都、新大阪 |
静岡・浜松・岐阜羽島・米原などに停車するため、ひかりは所要時間が長くなります。
運行本数の違いで利便性も変わる
のぞみは1時間あたり約8〜10本運行されていますが、ひかりは1〜2本と少なめです。
そのため、のぞみの方が自由に時間を選べるメリットがあります。
特にビジネスでの利用では、のぞみの方が圧倒的に便利です。
一方、ひかりは観光やリーズナブルな移動を重視する場合に向いています。
のぞみとひかりの速さ比較!区間ごとの所要時間は?

東京〜新大阪の所要時間比較
東京から新大阪までの移動時間は、のぞみが最短2時間21分、ひかりが2時間40分〜3時間程度かかります。
この差は停車駅の数によるものです。
のぞみは東京を出発した後、新横浜・名古屋・京都のみ(場合によっては新神戸も)に停車し、一気に新大阪まで向かいます。
そのため、ほぼ最高速度を維持したまま走行できます。
一方、ひかりは静岡・浜松・岐阜羽島・米原などに停車する便もあり、そのたびに減速・加速を繰り返すため、時間がかかります。
特に静岡県内の停車が増えると、ひかりの所要時間は3時間近くになることもあります。
時間を最優先するなら、圧倒的にのぞみがおすすめです。
東京〜名古屋の所要時間比較
東京〜名古屋間では、のぞみが約1時間30分、ひかりが約1時間40分〜2時間かかります。
ここでも約10〜30分の差があります。
のぞみは東京・新横浜・名古屋の3駅しか停車しないため、ほぼノンストップで名古屋へ向かえます。
一方、ひかりは途中で静岡・浜松に停車する便が多く、その分だけ時間がかかります。
東京〜名古屋間の移動では、そこまで大きな時間差はありませんが、少しでも早く着きたいならのぞみを選ぶのがベストです。
また、ひかりの方が空いていることが多いため、ゆったり座りたい場合には選択肢に入ります。
名古屋〜新大阪の所要時間比較
名古屋〜新大阪間の所要時間は、のぞみが約50分、ひかりが約1時間です。
この区間では大きな差はありませんが、それでも10分程度の違いが出ます。
のぞみは名古屋を出ると、京都のみ停車して新大阪へ向かいます。
一方、ひかりは岐阜羽島や米原にも停車する便があり、その分だけ時間がかかります。
この区間では、のぞみとひかりの差は比較的少ないため、座席の混雑具合や都合の良い発車時間で選ぶのも良いでしょう。
のぞみとひかり、速さに影響する要因
新幹線の速さに影響を与える要因は、主に以下の3つです。
- 停車駅の数
- 停車駅が多いほど、加速・減速が増え、所要時間が長くなります。
- のぞみは主要駅のみに停車するため、スムーズに走行できます。
- ダイヤの違い
- のぞみは本数が多いため、利用者にとって選択肢が広がります。
- ひかりは本数が少ないため、乗るタイミングによっては待ち時間が発生することもあります。
- 最高速度と運行ルート
- 最高速度はのぞみ・ひかりともに285km/hですが、実際の走行時間に影響を与えるのは加減速の頻度です。
- のぞみは長距離を一気に走るため、平均速度も高くなります。
時間短縮のコツ!のぞみとひかりを使い分ける方法
速さを重視するなら、のぞみがベストですが、ひかりにも使い道があります。
以下のように状況に応じて使い分けると、効率的な移動ができます。
- とにかく早く着きたい場合 → のぞみ一択
- 少しでもコストを抑えたい場合 → ひかり + EXこだまグリーン早特などの割引を利用
- 途中の駅(静岡・浜松など)に行く場合 → ひかりの方が停車駅が多く便利
- 混雑を避けたい場合 → ひかりはのぞみより比較的空いていることが多い
特に東京〜名古屋間は時間差がそこまで大きくないため、空いているひかりを選ぶのもアリです。
のぞみとひかり、速さ以外のメリット・デメリット

のぞみのメリット・デメリット
メリット
- 最速で移動できる
- 東京〜新大阪間を最短2時間21分で移動可能。
- 停車駅が少ないため、ほぼノンストップで目的地に到着できる。
- 運行本数が多い
- 1時間に最大10本程度運行されている。
- ほぼ10〜15分おきに発車するため、待ち時間が少なく便利。
- ビジネス利用に最適
- 速さと本数の多さから、出張時の移動に最適。
- 多くのビジネスマンが利用しているため、落ち着いた車内環境になりやすい。
- 座席指定が取りやすい
- のぞみは本数が多いため、希望する時間帯の指定席が確保しやすい。
- 「EX予約」などのオンラインサービスを使えば、スムーズに予約できる。
- 観光にも便利
- 京都・大阪方面の観光で利用する場合、短時間で移動できるため観光時間を確保しやすい。
- 特に日帰り旅行には最適。
デメリット
- 料金が高い
- のぞみは新幹線の中で最も高額な料金設定。
- 例えば、東京〜新大阪の運賃は約14,720円(自由席)〜15,810円(指定席)。
- 混雑しやすい
- 利用者が多いため、特に指定席は早めに予約しないと満席になることが多い。
- 自由席はビジネス利用者で混雑し、座れないこともある。
- 割引が少ない
- ひかりやこだまに比べて、安く乗るための割引制度が少ない。
- 「ぷらっとこだま」などの割引サービスはのぞみでは利用不可。
ひかりのメリット・デメリット
メリット
- 料金がのぞみと同じで自由席が空いていることが多い
- のぞみと同じ運賃・料金で乗れるが、混雑が少なく快適に移動しやすい。
- 特に自由席なら、比較的座りやすい傾向がある。
- 途中の駅にも停車する
- 静岡、浜松、岐阜羽島、米原などに停車するため、地方都市へのアクセスがしやすい。
- のぞみでは通過してしまう駅を利用する人には便利。
- 比較的ゆったり過ごせる
- のぞみほど混雑しないため、ゆっくり移動したい人におすすめ。
- 車内でのんびり仕事をしたり、読書を楽しみたい場合にも適している。
- 一部の割引が使える
- こだまほどではないが、のぞみよりもお得なチケットが使える場合がある。
- 例えば、JR東海ツアーズの「ぷらっとこだま」に比べ、多少は安くなるケースがある。
- 新幹線の雰囲気を楽しめる
- 停車駅が多いため、車窓からの景色を長く楽しめる。
- ビジネス利用だけでなく、ゆったりした旅行にも向いている。
デメリット
- のぞみより遅い
- 東京〜新大阪間で20〜40分ほど余計にかかる。
- 急いでいる場合はやや不便。
- 本数が少ない
- 1時間に1〜2本程度しか運行されていない。
- タイミングが悪いと、次のひかりまで長時間待つことになる。
- 停車駅が多いため、移動時間が長い
- のぞみと比べて停車駅が多く、減速・加速を繰り返すため時間がかかる。
- ビジネス利用にはやや不向き
- 運行本数の少なさや、のぞみより長い所要時間のため、ビジネスでの利用にはやや不便。
- 会議や出張の予定が詰まっている場合、のぞみを選んだ方が確実。
- 目的地によっては利便性が低い
- 例えば、東京〜名古屋や東京〜新大阪のような主要都市間移動では、のぞみの方が圧倒的に便利。
- のぞみとひかりが両方停車する駅なら、のぞみを選んだ方が良い場合が多い。
おすすめの使い分け方!ビジネス・旅行での選び方
利用目的 | おすすめの列車 | 理由 |
---|---|---|
ビジネス移動(出張) | のぞみ | 速さと本数の多さがメリット |
急ぎの観光旅行 | のぞみ | 短時間で目的地に到着できる |
のんびり移動したい | ひかり | 比較的空いていて快適 |
地方都市へ移動(静岡・浜松など) | ひかり | のぞみは通過するため |
できるだけ安く移動したい | ひかり(割引活用) | ぷらっとこだまやEX予約などの割引が適用しやすい |
のぞみとひかりは、それぞれメリット・デメリットが異なります。
ビジネス利用や時間重視ならのぞみ、ゆったりした移動や地方都市利用ならひかりを選ぶのがベストです。
のぞみとひかりの速さを体感!実際に乗った感想レビュー

実際にのぞみに乗った時の印象
のぞみに乗ると、まず感じるのは「速さ」と「スムーズさ」です。
特に、発車してからの加速が非常にスムーズで、新幹線の持つパワーを実感できます。
東京駅を出発し、新横浜を過ぎると一気にスピードを上げ、まるで飛行機が滑走路を走るような加速感があります。
のぞみは停車駅が少ないため、一度スピードに乗るとほぼ一定の速さで進みます。
特に東京〜名古屋間はノンストップに近い区間があるため、ほとんど揺れを感じずに快適な移動ができます。
また、車内も静かで、ビジネスマンが多いため落ち着いた雰囲気です。
実際に利用した際、東京〜名古屋の移動が約1時間30分という短さには驚きました。
飛行機の搭乗手続きなどを考えると、新幹線の方がスムーズで便利だと改めて実感しました。
ひかりに乗った時の乗り心地と速度感
ひかりに乗ると、のぞみほどのスピード感はないものの、十分に速く快適に移動できる印象があります。
東京を出発してからの加速は、のぞみと変わらないものの、途中で停車する駅が多いため、のぞみのような「突き抜ける速さ」は感じにくいです。
しかし、ひかりの魅力は「ゆったりとした移動ができること」です。
のぞみよりも自由席が取りやすく、席が空いていることが多いため、隣の席が空いている確率も高いです。
実際に東京〜名古屋間をひかりで移動した際、2人掛けの窓際席で隣が空いていたため、とても快適に過ごせました。
また、車窓からの風景を楽しむ時間が長いのも、ひかりならではのメリットです。
特に静岡エリアでは、富士山が見えるポイントが多く、新幹線の旅情を味わうにはぴったりです。
速さだけじゃない!新幹線での移動の楽しみ方
のぞみとひかりを比較すると、のぞみは「移動時間の短縮」が最大の魅力ですが、ひかりは「移動時間を楽しめる」のが特徴です。
例えば、駅弁を食べながらのんびり移動したいなら、ひかりの方が向いています。
停車時間が長い駅では、ホームでお土産を買ったりする楽しみもあります。
また、Wi-Fi環境も整っており、車内で仕事をする人や動画を楽しむ人も増えています。
のぞみなら短時間で目的地に着きますが、ひかりなら余裕を持って映画を一本観ることもできます。
車内サービスや駅の利便性の違い
車内サービスは、のぞみもひかりも基本的には同じです。
車内販売では、コーヒーや軽食、お土産などが販売されており、新幹線ならではの「駅弁タイム」を楽しむことができます。
特に有名なのは、「崎陽軒のシウマイ弁当」や「牛肉どまん中」など、人気の駅弁が揃っている点です。
また、駅の利便性にも違いがあります。
のぞみは主要駅のみに停車するため、駅での滞在時間が短く、素早く乗り換えたい人には便利です。
一方、ひかりは停車時間が長めの駅もあり、駅ナカの売店で買い物をする余裕があります。
のぞみ・ひかりどっちがおすすめ?リアルな口コミ
実際に利用した人の口コミをまとめると、次のような意見が多く見られます。
- のぞみ派:「とにかく速く着くから便利」「本数が多くてスケジュール調整しやすい」
- ひかり派:「空いていて快適」「ゆったり座れるのが良い」「地方都市に行くなら便利」
最終的には、
「時間を優先するならのぞみ」
「快適さを重視するならひかり」
という選び方がベストです。
目的に応じて使い分けることで、新幹線の旅がより快適になります。
まとめ
のぞみとひかりは、どちらも東海道新幹線を代表する列車ですが、それぞれ特徴が異なります。
速さを重視するなら のぞみ、快適さやコストを重視するなら ひかり を選ぶのが最適です。
のぞみの特徴
- 最速の新幹線:東京〜新大阪間を最短2時間21分で移動可能。
- 運行本数が多い:1時間に最大10本運行され、待ち時間が少ない。
- ビジネス向け:速さと利便性が高く、出張や急ぎの旅行に最適。
- 混雑しやすい:自由席は特に満席になりやすく、指定席の事前予約が必須。
ひかりの特徴
- 主要駅に停車:静岡・浜松・岐阜羽島など、地方都市への移動に便利。
- 比較的空いている:自由席でも座れる可能性が高く、ゆったり移動できる。
- 本数が少ない:1時間に1〜2本しか運行されていないため、時間調整が必要。
- 移動時間が長い:東京〜新大阪間で2時間40分〜3時間かかることも。
こんな人にはどっちがおすすめ?
利用シーン | おすすめの新幹線 | 理由 |
---|---|---|
出張やビジネス利用 | のぞみ | 速くて本数が多いので時間調整がしやすい |
急ぎの観光旅行 | のぞみ | 短時間で目的地に到着できる |
のんびり移動したい | ひかり | 比較的空いていて快適に座れる |
地方都市へ移動(静岡・浜松など) | ひかり | のぞみは通過するため |
できるだけ安く移動したい | ひかり(割引活用) | ぷらっとこだまやEX予約などの割引が適用しやすい |
新幹線を利用する際は、移動の目的や優先順位に応じて、のぞみとひかりを上手に使い分けることが重要です。
特に、時間がない場合は のぞみ を、ゆったり移動したい場合は ひかり を選ぶと、快適な新幹線の旅を楽しめます。

